君の全てが俺のモノになったらいいのに ギシギシとベッドが不快な音を立てる。
部屋に響く粘着質な水音の合間に上がる甘い声を発する口に吸い寄せられる様に口付けた。
歯列をなぞり、舌を絡め、何度も角度を変えながら唇を貪る。
長い其れにアーサーは若干酸欠状態になりながらも応えた続けた。

「ふぁ…」
「は、」

漸く解放され、深呼吸を繰り返す。
普段掛けている眼鏡を外したアルフレッドはまるで別人のようで、アーサーは思わず息を飲む。
覆い被さる様に抱き締められると同時に繋がった部分が卑猥な音を立てた。

「あ、アルッ!」
「ねぇ、アーサー」

俺の話を少し聞いて?

繋がった状態で何を言うかと頭の隅に文句が浮かんだが、
あまりにもアルフレッドが幸せそうな柔らかい声音で呟くので彼は小さく頷いた。
其れを確認すると、アルフレッドはアーサーの手首に指を這わせ、
シーツに押さえつけるようにして握り締める。

「アーサーって、手枷似合うよね」
「は?」
「あと足枷も。うん、きっと似合う。君の白い肌に鈍色の枷は物凄く映えるよ」

枷から伸びる鎖はアーサーが動く度にジャラジャラと綺麗な音を立てるんだろうね。

自分に組み敷かれているアーサーを夢見るような眼差しで見下ろす。
見開いた翠の瞳が美しくて目蓋にキスを落とした。

「ねぇ、アーサー。もし俺が君に枷を付けてってお願いしたら、付けてくれかい?」
「…………枷よりも、糸の方がいいな」
「糸?」

今までずっと黙っていたアーサーが口を開く。

「赤い糸、みたいな感じでな。見た目はちょっと乱暴に扱っただけで切れてしまいそうな、
それでも頑丈で丈夫な糸」
「流石、ロマンチストだね」
「うっせ」

脚を掴まれ再び律動を開始した瞬間に走る快感にアーサーは首を仰け反らせ喘ぐ。
生理的な涙が流れたのをアルフレッドは舌で掬い上げた。

「ぅ、あ!ちょっ、アル、激し、」
「で?アーサーは付けてくれる?」

ずっとずっと、俺のモノでいてくれる?

ガクガクと揺さぶられ快感に流されるが、此だけは伝えたいと、
アーサーはアルフレッドの掌に自分の其れを合わせ、指を絡める。

「っあ、アル、………アルフレッドッ」
「?」
「手枷、だろうが、糸であろうが…っ、繋がった先にお前が居るなら、其れで良い」
「!?」
「お前の、傍に居られるのなら、手枷でも、足枷でも、付けてやるよ」

不適な笑みを浮かべてアーサーからアルフレッドに長い口付けを送る。そんな彼をアルフレッドは逞しい両腕で掻き抱いた。
肩口に額をすり付けるようにして抱き締める彼の鮮やかな金糸をアーサーは優しく梳く。

「アーサー、本当はね君を誰にも晒したくない。
誰の目にも君を映したくない。
ずっと俺の傍に居て、ずっと俺だけを見ていて欲しい。枷を付けて閉じ込めて、ずっとずっと一緒に……」
「…アル、」
「愛してるんだ、君のこと……」

だからずっと、此の腕の中に居てよ。

「アルフレッド、俺もお前を愛してる。俺だってお前が他の奴らに見られるのは嫌だ」

例え其れが最優先すべき国民であれ…、

「お前が思っているのと同じ様に、」

お前の全てが俺のモノになったらいい………

視線を絡め、どちらからともなく合わさった唇はとろけてしまいそうなぐらい甘かった。








((病んでいる?気が狂ってる?歪んでる?笑わせないで、此が俺達のし方))











此れがアルアサ処女作………
うん、反省点ありまくりです
エロは不完全話も良く分からない←
精進します
読んでくださった方、ありがとうございます